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尿検査

尿の検査で何がわかるの?

 

尿には非常に多くの情報が入っているため、尿をみることで病気の推測ができます。

人の身体では、さまざまな物質が処理されており、栄養として利用できる物は徹底的に利用されます。

また体内にあると困る物質が 外部から入ってきた時には、速やかに解毒されて体外に捨てる仕組みがあります。排泄物として体外へと捨てられる物には、「尿」や「便」が代表選手です。

人体にとって大切な物やまだ使える物は、基本的には排泄されません。ところが何かしらのトラブルが生じた際に、大切な成分を排泄してしまう事があります。

臓器のどこかが傷付いていたり、再吸収できなかったりと、原因はさまざまです。

本来ならば尿中に出てはいけない成分が出ていたとすると、それは体からのSOS信号と考える事も出来ます。

尿検査は腎臓や尿が通る管に何かしらのトラブルがあった時には、検査結果に現れやすいと言えるでしょう。
同時に、肝臓やその他の内臓の様子を探る事もあります。

薬などを摂取した後には、その代謝産物が尿中へと捨てられます。この性質を利用して、ドーピング検査や、違法薬物の尿検査なども行われるのです。

検尿キット

目次

尿検査 -結果の見方-

健康診断の尿検査や、病院で受ける尿検査では、どのような病気があるのかを確定は出来ません。あくまでさまざまな病気の可能性を幅広く調べ、更なる精密な検査へと進めるための検査です。

大和いきいきクリニックでは、尿分析測定装置を利用しています。尿の中の成分を 迅速に 測定でき、膀胱炎・糖尿病・腎臓病などの検査に利用します。

尿蛋白 腎臓のフィルターが何かしらの原因で壊れてしまうと、血液中からタンパク質が大量に漏れ出してしまいます。
小さい分子のタンパク質は再吸収されるのですが、大量に漏れ出したタンパク質は尿中へと排泄されます。
腎臓の機能が低下している状態では再吸収が上手くいかずに、尿中にタンパク質が出現する事もあります。
また、尿が通る管に炎症などで細胞の破壊が起こると、その成分が尿中に出現してきます。

本来ならば尿中にはほとんど排泄されないタンパク質が出ているという事は、何かしらのトラブルが発生している可能性があるのです。
ただしどんな種類のタンパク質かは、この段階ではわかりません。
尿糖 「糖尿病」という病気はその名称の通り、病気です。

ラテン語ではdiabetes mellitus、直訳すると「甘いおしっこ」という意味が病名の由来となります。

ブドウ糖は体がエネルギーとして用いる重要な成分ですが、「インスリン」というホルモンで血糖値が下げられなくなった場合には、余剰分が尿へと排泄されてしまいます。

目安としては血糖値が「180mg/dl」という量を超えた分が、腎臓から排泄されていきます。健康な方であっても食後などにその血糖値を超える事がありますので、尿糖が出現したからといって糖尿病と断定する事は出来ません。
尿沈渣(にょうちんさ) 尿中にはさまざまな成分が排泄されますが、結晶化した化学物質や細胞成分など、それなりに分子量の大きい成分も排泄されます。
分子量が大きい成分は「遠心分離」という、物を回転させた時に発生する力をかけると、容器の底へと溜まります。

沈査とは「容器の底に沈んだ成分」の事です。
健康な状態では出現しない結晶や細胞などを検査する事によって、体の異変を推測する事が出来ます。
尿潜血 尿は血液が腎臓に流れ込むところから作られ始めます。
長い管を通って排泄されていきますが、その途中に出血があれば尿に血液が排泄される事になります。
感染症や結石などで出血が伴う事もあります。

肉眼でわかる「肉眼的潜血」と、肉眼ではわからない「顕微鏡的潜血」があります。
尿比重 尿に含まれる成分の量によって比重が変動します。
尿の水分が多いのか、水分が少ないかによる影響が大きいとされます。
腎機能の低下ホルモンバランスの崩れによって「尿の比重が下がる」事があります。
また尿中にいろいろな物質が排出される状態では、「比重が上がる傾向」にあります。

尿検査前後の注意事項

朝起きて最初の尿を採取する指示が出る場合と、病院やクリニックで検査時に尿を採取する場合があります。

尿を出す時の最初の尿と最後の尿は捨てます。
これは尿道などにいる雑菌、残留したタンパク質などをなるべく流す目的があります。

生理時には気を付けて尿を採取したとしても潜血反応が出ますので、生理中である事を担当者に伝えましょう。

尿検査ではタンパク質の種類を問わず、タンパク質が出現しているかを検査します。
性別を問わず性器周辺は分泌液などに含まれるタンパク質がありますので、採取時の指示を守る事でなるべく混入を防ぐ事が大切です。

著者 Writer

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巖本 三壽(いわもと さんじゅ)
昭和大学 医学部 卒業後、昭和大学 小児科に入局。昭和大学の医学部、薬学部で基礎医学や病態・薬物治療の教鞭をとる傍、小児・内科診療の医療に携わる。2023年、家本循環器内科院長に就任。

地域の皆様にとってなくてはならない存在でありたい、いつでも必要とされる存在でありたいと願い、皆様が ココロもカラダも健康で、幸せな生活を送ることができるよう、地域に貢献いたします。

医療を通じて 皆様の未来を豊かにするために、健康寿命を延ばすお手伝いをいたします。

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