肺がん検診

たばこを吸わない人に比べて、たばこを吸う人は日本人男性では約5倍、女性では約4倍、肺がんで亡くなるリスクが高くなります。

また、喫煙者本人だけでなく、周囲の人も受動喫煙によって肺がんリスクが高くなります。ご自身と周囲の人の健康のために、禁煙しましょう。

検診を受けることで、がんによる死亡リスクが減少します。

がんは、発生してから一定の大きさになるまで時間がかかる場合もあれば、急速に進行する場合もあります。

大切な命を守るために、肺がん検診を年に1度、定期的に受けましょう。

血痰、長引く咳、胸痛、声のかれ、息切れなどの症状がある場合は、がん検診を待たずに受診してください。

肺がんの初期症状として特有の症状はなく、進行した場合でもほとんど症状が現れないこともあるため、症状から肺がんを早期発見するのは難しいといわれています。

がんが発見されたときには進行していたり、他の臓器へがんが転移していたりすることも多いです。がんが進行してしまっていると、治療が難しいこともあります。

特に自覚症状がない時期の肺がんを、最も手軽に検査できるのが「胸部X線検査」（レントゲン検査）です。

• 対象者：40歳以上（男女）
• 費用：1,000円
• 健診内容：胸部レントゲン撮影

検診で「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けてください。自覚症状がなくても精密検査を受けることが大切です。

痰の検査で「要精密検査」となった場合には、痰の検査だけをもう一度受けるのではなく、必ず精密検査を受けてください。

肺がん検診の精密検査は、CT検査もしくは内視鏡検査などです。

CT検査：病変が疑われた部位の断面図をX線撮影して詳しく調べます。

内視鏡検査：気管支鏡を口や鼻から気管支に挿入して病変が疑われた部分を直接観察します。必要に応じて組織を採取し詳しく調べます。